21歳、大学4年の夏に10年間パスポートを作った時に、
「このパスポートの期限が切れるまでに名字を変えるぞ♡」
というなんともゆるふわお花畑全開な決意をした。
とはいえ当時お付き合いしていた彼氏の名字に変わることを想定していたわけではないし、事実そうはならなかった。
決意は実を結び、10年経たないうちに結婚することになり姓が変わりましたが、いざ変わるとなると嫌で嫌でたまらず。
27年間一緒に生きてきた姓をある日いきなりはいそうですかと手放すのは無理がありましたし、それよりもなによりも、夫側の姓に合わせるのが当たり前という周囲(←お察しください)の空気が我慢なりませんでした。
「わたしがあなたの名字にするのが当たり前だと思ったら大間違いだ!」とキレて夫と喧嘩にもなりました。
結婚してもらえないのも困るので、結局わたしが姓を変えました。早く夫婦別姓になって欲しい。お隣の韓国は当たり前のように夫婦別姓なのに。
会社には入籍時に氏名変更届と一緒に旧姓使用願いも提出し、旧姓のまま働いています。
パスポートは学生時代に取った旧姓のもののまま、旅行にも出張にも行きました。
ところが10年経てば嫌でもパスポート更新の時期になります。
春先のある日、上司に
「アメリカとオーストラリアと韓国とタイならどれに行きたい?(もちろん出張の行き先という意味で)」
と聞かれて初めて残存期間を意識したところ、もう残り3ヶ月を切っており、行ける国がオーストラリアしかありませんでした。
「いやーちょっと行ける国があんまなさそうっすねw」
とへらへら返事したら
「今すぐ作ってこい」
と当たり前のことを言われ、遂に泣く泣く戸籍名でパスポートを作ることになったのです。
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