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【How To】ページェントメイク / Pageant Makeup【ミセスコンテスト】

2019年のうちにはページェントメイクについての記事を書こう、遅くとも今年のファイナリストが発表されるまでには書こう、などとずるずる先延ばししているうちにいよいよ今年のファイナリストが発表されてしまいそうです。
選考を通過してファイナリストに就任なさった皆様、心よりお祝い申し上げます!
本番の日にOGとして大会のお手伝いをさせていただくことを楽しみにしております。

ところでわたしは去年ファイナリストになってから、「コンテストの時のメイクってどうすれば良いの?」と途方に暮れ、色んな人に泣きついてなんとか知見を得たという経緯があります。
今年もわたしと同じような方がいらっしゃるかもしれませんので、得た知見をここにまとめておくことにします。
今年のファイナリストの方や他のコンテストに出場なさる方のお役に立てたら幸いです。

全て書き上げてから「これnoteに書いて課金コンテンツにすればよかったな」と割と真面目に後悔したほどにはてんこ盛りです。
とはいえ、そもそもわたしが得た知見も周りの方々の善意によって得たものばかりですので、それに対して金を取るのは筋違いというものです。
そのまま公開しますので、1週間くらいかけてゆっくりお読みください。


What is Pageant Makeup?

ページェントメイク。
平凡なサラリーマンしかしてこなかったわたしにとっては「なんやねんそれ」でした。
ページェントメイクはBeauty Pageant、つまりいわゆるミスコン/ミセスコンにおけるメイクのことです。
わたしは昨年ミセスインターナショナルに出場させていただいたので、そこで初めて「ページェントメイク」の存在を知りました。
※完全に余談なのですがPageantって英語だと「ページェント」じゃなくて「パジェント」って発音するんですね。先日会社で言われてようやく知りました←

ページェントメイクは当然舞台の上で照明で飛んでしまったり熱で溶けてしまわないような濃いメイクで、普段仕事の日や休日にするメイクとはベースの作り方やポイントメイクの仕方も違います。

わたしはページェントメイクに特化したメイクレッスンを受けずに終わってしまったのですが、ビューティーキャンプで上田美江子先生の講義を聴講したり、同期のコンテスタントに教わったり、いつもお世話になっているイセタンミラー東京ミッドタウン日比谷店のお姉さんやお兄さんにご相談に乗っていただき(そしてガチでサポートしていただき)、わたしなりに納得のいくページェントメイクを確立することが出来ました。
おかげさまで、このメイクは本番以外でも何度かセルフでやっていますが、毎回「自分でやったの!?」と驚いていただけるので、それなりにクオリティ高く仕上げられていると思います。
 

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ヘアは上田美江子先生のチームにやっていただいたものですが、メイクは98%セルフです。

 

予備知識

同期のコンテスタントから教わったことは、

  • 時間が経過してもファンデーションが割れてしまわないよう、油分の多いクリームファンデにすること(BOBBI BROWNを買った方が多かったかと)
  • ハイライトはBOBBI BROWNのピンクグロウを買え
  • おすすめのつけま(後述。ステージではまつエクだけでは足りないのでつけまの重ね付けが必須)
  • Make Up For Everのスターリットパウダー15を買え

でした。

また、ビューティーキャンプの講義では
“目で意志の強さ、唇で女性らしさを表現すること”
と教わりました(当時のノートが見当たらない…絶対捨てたりなんてしてないのに…)

購入したもの

これらを踏まえて買った大会用メイクグッズがこちらです。
ここに載っていないもの(下地、アイブロウ、チーク、シェーディング)は、普段使いのものをそのまま大会用メイクでも使いました。
つけま以外は全て日比谷ミッドタウンのイセタンミラーでお姉さんお兄さんに相談した上で購入しています。

コスメの色はあくまでも「わたしに合う色」なので、それぞれご自身の肌の色やお顔立ち、また当日着るドレスの色との相性によって決めていただければと思います。

 

 
 
 
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ファンデーション
Make Up For Ever ウルトラHDスティックファンデーション  Y225

コンシーラー
Make Up For Ever ウルトラHDコンシーラー 21 

ハイライト
BOBBI BROWN ハイライティングパウダー ピンクグロウ

アイメイク
Make Up For Ever アーティストカラーシャドウサテン S632
Make Up For Ever アーティストカラーシャドウメタリック ME624
Make Up For Ever スターリットパウダー 15
NARS ラージャーザンライフ ロングウェアアイライナー 8051
※NARSのサイトでは廃盤になっていそうだったのでmeecoのリンクを貼っています
Shu Uemura カリグラフィック アイライナー N Black
Ardell 5 Pack Lashes - Wispies - 68984

リップメイク
Make Up For Ever アーティストリキッドマット M301
Estee Lauder ピュアカラー エンヴィ グロス 420 Reckless Bloom
※これも当時からエスティローダーのサイトになかった…
Dior バックステージ リップブラシ

 

ベースメイク

下地は普段使いのものを。
クリームファンデは、当時日比谷ミッドタウンのイセタンミラーでは同期御用達のBOBBI BROWNを置いていなかったので、MUFEと、確かYSLとNARSあたりを付け比べて、一番肌馴染みが良くてしっとりツヤッとしたMUFEにしました。
これは各自つけ比べてみてしっくりくるものを選ぶと良いのではと思います。
スティック状になっているので、そのまま持ってドラえもんのヒゲのようにに左右の頬に3本ずつ線を描くようにのせてから、もともと持っていたブデリウムの歯ブラシ型のブラシで広げていくといい感じに肌に密着します。
持ってて良かったブデリウム!
 

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ドラえもんのヒゲ

 
ハイライトは同期コンテスタント御用達のBOBBI BROWNを。
イセタンミラーでいくつか他にも光るハイライターをつけ比べたのですが、結局このボビイが一番光りました。
ただどうだろう、、、これは、平日つけたら光りすぎる気がします。
わたしは普段使いはせず、コンテスト関連のイベントがある日か、夏の休日メイクの時だけ使っています。
※普段使っているハイライターはローラメルシエのキャンドルグロウです。

アイメイク

イセタンミラーのお姉さん曰く
・ステージ映えする発色が欲しかったらアーティストブランドが良い(MUFE、NARS、MACあたり)
・質感はマットな方が発色が良いが、塗りムラが出やすいので練習やテクニックが必要
・ラメやパールが入ると発色の点ではマットに劣るがムラにはなりにくい
ということなので、アイメイクはMUFEの少しパール感のあるシャドウに決めました。 

薄い方のブラウンをまぶた全体に入れたら、濃いブラウンを目のキワ全体に。目尻側にも濃いブラウンをひとしきり叩き込んだら、少しずつ目の真ん中のほうへトントンしてグラデーションを作る。

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この時はアイシャドウのTUをしていただいていて、アイライナーはしていません


更に、まぶたの真ん中にスターリットパウダーをのせて、まぶたに立体感を出しました。

リキッドアイライナーはShu Uemuraのカリグラフィック。
リキッドライナーなら絶対これ!と言われたのですが、ミッドタウン日比谷のイセタンミラーではお取り扱いがなく…
「もちろんお取り扱いのあるものの中からご提案も出来るのですが、他に買いに行ったり通販することが差し支えないようであればこれが良いです」
というお姉さんの逆セールストーク(?)に、お姉さんほんと大好き結婚してくれと思いながら新宿伊勢丹のShu Uemuraのカウンターに買いに行きました。
新宿伊勢丹では宝塚の男役のような超絶イケメンのお姉さんがTUをしてくださり、あまりのイケメンっぷりに惚れそうになりましたが、いやいやわたしにはイセタンミラーのお姉さんという心に決めた方が…!とアイライナーを買うだけに留めました。
ちなみにシュウウエムラにはリキッドアイライナーがもう一種類あるようなのだけれど、カリグラフィックのほうが断トツおすすめなのだそうです。
筆のコシが良いとかなんとか言われた気がします。
それから、ペン先がフェルトとかで出来ているリキッドライナーは、そのうち布目にアイシャドウが詰まってしまったりするそうです。

NARSのペンシルライナーはまつ毛の内側からまつ毛の隙間を埋めるように描き(これは一般的ですね)、おもてからリキッドライナーを引きます。

下まぶたは、目尻から黒目の下までアイシャドウとペンシルライナーを引きました。
下まぶた全てを黒々としてしまわないようにだけ気を付けています。

ちなみにわたしは普段アイラインを引く時はブラウンを使います。
まつエクをしているし、ただでさえも顔立ちがきついので、ブラックのライナーを使うと完全に戦闘民族みたいになってしまうためです。
普段使いはブラウンで丁度良いです。
つまり、それだけページェントメイクは普段のメイクと変えているということです。

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つけまは同期のコンテスタントに教えてもらった海外製のものを2パック購入。
海外発送なので、現地から来ていた質問を放置していたらいつの間にか注文がキャンセルされていたり、同期から「Demiじゃないほうを買ってね」と言われたのに届いてみたらDemiだったり、まぁ色々しました。
必ずしもこのつけまを買わなくても、チャコット等で舞台用のつけまが雰囲気別で売り分けられているので、良さそうなものをいくつか買ってみて試してみればそれで良いと思います。
写真に写っているチューブはつけまの糊なのですが、付けにくいので、普通にドラッグストアで刷毛で塗れるものを買い直しました。

リップメイク

アイメイクがかなり強くなったこと、また本番では黒のドレスを着ることを決めていたので、リップメイクは柔らかめにすることに決めました。
とはいえ本番は着替えも多く、常に時間に追われているので、いつメイクのお直しが出来るか分かりません。
色落ちしたりするのは極力避けたい。
ということでMUFEのマットティントをベースカラーにしました。
ただしマットなので、これだけだとドレスには似合わないし女性らしさとかも質感的に出しにくい。
ということで、エスティローダーのグロスを上からオンしました。
ベースの色をあまり邪魔せずパール感をめちゃ盛りしてくれます。

実はこの2つを重ね塗りしても、「なんだかピンとこない」という話をお姉さんとしていました。
なんだろうなんだろうとずっと試行錯誤していたのですが、唇の中心部だけ、この上にMUFEのスターリットパウダー15をのせたところ「あ、これだ!」とパズルのピースがはまりました。
アイシャドウを唇に置くっていう発想は自分ひとりでは出てきません。
でもこのひと手間が効いて、お姉さんとお兄さんと3人で「これですね」「うん、これですね」となった時のことはいまだに覚えています。
中心にスターリットパウダーを置いたことで唇により立体感が出て、ちょっと官能的な雰囲気が出せたのではないかと思います。

日本人は唇の上が薄く下が厚い人が多いそうです。
それぞれの持つ唇の形次第ではありますが、上をオーバー気味に書いたほうが良いということで教わった塗り方がこれ↓です。
口角を引き上げた時に、唇の山と口角の間がまっすぐになるようにラインを取るというものです。
 

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これでさとみリップに近づけたりするんだろうか(寝言)


実はこのリップメイクだけは反省点があり、顔単体で見るととてつもなくメイクの完成度が高かったのですが、ドレスを着てトータルで見てみると、唇にインパクトが少し足りませんでした。
そしておそらくそれは黒のドレスにしてしまったためです。
実はお姉さんからは「ドレスの色を変えられないか」「他の色のドレスのほうがメイクのアイデアが降りてくる」と言われたのですが、本番で着たドレスはバレンティノのレースがふんだんに使われたとても素敵なドレスで(もちろん買えないのでレンタル)、他のドレスを着ようと思えなかったので、わがままを言って黒ドレスで押し通していました。
とはいえ、殊更MUFEのマットティントについてはヘビロテなんてものではないくらい普段使いしているので、買って良かったです。

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ページェントメイクなんてとてもニッチなジャンルなので、プロでもやったことのない方のほうが圧倒的に多いと思います。 
それでも当時大絶賛お世話になっていたお姉さんと、当時はまだTUしていただいたことのなかったお兄さんが、2人で真剣に話し合いながらメイクを決めていってくださり、お店のミラーガールの皆様からも「頑張ってくださいね」「Web投票、スタッフのLINEで周知しますね」とおっしゃっていただいたりして、ただの理屈こきまくるオタク客に対してあまりにも皆様が暖かくサポートしてくださるので、TUの最中にちょっと泣きそうになりました。笑
※こんなこと書いてイセタンミラーのことものすごく持ち上げていますが、わたしには一円の得もありません。でも書く。 

とにかく練習する

本番当日、どこかでプロにメイクを頼むことが確定しているなら良いのですが、わたしはその予定がなかったので、セルフでメイクが出来るようにかなり練習しました。
本番前の1ヶ月くらいは毎晩、お風呂に入る前、もう夫以外誰にも顔を見られないぞという状態でメイクの練習をしていました。
また、日本語だとネットにあまり情報がないので、「Pageant Makeup」でググって英語のサイトを見たりして自分なりに研究もしました。

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夜のお仕事の人みたいになる


がさつすぎる性格ゆえ、練習の時にブラシを使ってもいつもリップが唇からはみ出してしまうのでどうなることかと思いましたが、当日だけはなんとか上手く出来ました。
また、つけまを使うのもとても久しぶりだったので、メイクの練習の時には家に余っていたつけまを使ってつけまを付ける練習も一緒にしていました。

ミセスインターナショナルにはフィットネスウェアの審査とイブニングドレスの審査がありますが、オープニングとフィットネスウェア審査の際はつけまは左右に1枚ずつ、イブニングドレス審査の時には2枚ずつ付けました。
わたしは下まつげが貧弱なので、下まつげのつけまも別で買って付けていました。

プロにお願いする方も、そのプロの方がコンテスト向きのメイクをしてくれる保証がないようであれば、自分の希望をはっきり言語化出来るようにしておいた方が良いし、万が一していただいたメイクが気に入らなかった時に自分で直せた方が良いので、やはり自分でも練習しておくべきと思います。
わたしは当日朝にプロのヘアメイクをしている友人にヘアセットだけお願いして、ヘアセットの最中に自分でメイクをしたのですが、左右対称にメイク出来ているか確認をしてもらったり、最後につけまを付けてもらったりといった細々としたこともちゃっかりお願いしました。

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友人っていうか30歳過ぎてから出会って割とすぐ親友になった奇跡の人。
一緒に会場近くのホテルで前泊までしてくれて感謝しかない。


その他

コンテスト用に買ったコスメやツールに関してはだいたいこのあたりで全てになりますが、基本的に
・普段よりもかなり濃くしてOK
・むしろ濃くしないと照明で飛んでしまう
・チークもシェーディングもいつもと同じものを使いつつ、入れる濃さは普段と段違い
ということを意識していました。

大会用に別で買わなかったのでこれまで言及してきませんでしたが、チークはオケージョンや目指したいメイクの雰囲気によって色々な入れ方がありますが、コンテストの時は可愛さを強調するような丸い入れ方よりも、かっこよさを意識して斜め上にサッと入れる方が向いています。


最後に、普段まつエクをしてくれている友人(ブライダルのヘアメイクをしているプロ)がくれたアドバイスをそのまま自分の顔写真にメモしていたものを見つけましたので、一緒に置いておきます。
メイク迷子の方や、これからコンテスト用のメイクを勉強なさる方にとって少しでも参考になれば幸いです。
何か分からないことがあれば、いつでもTwitterInstagramのDMでお問い合わせいただければ、わたしに分かる範囲でお答えいたします。
ただしわたし自身はメイクのプロでもなんでもなく、ちょっとメイクが好きでコンテストに出たことのある、素人に毛が生えた程度の人間ですので、その点だけご了承いただければ幸いです。

しかしまぁ…我ながらこの顔本当に好きじゃないな…笑
もっと自分の顔を好きになれるように、あるいは自分が納得いく撮られ方が出来るように、頑張ります。

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まぶたの彫りを深く見せる方法

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ノーズシャドウの入れ方

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このハイライトの入れ方はわたしの顔立ちに特化した左右非対称の入れ方なので参考にはなりません。
ハイライトを外側まで入れすぎるとだめだよというところだけお使いください。

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シェーディングはエラを削ったところから90度の向きで顔の中心に向かってぼかす。
首の上から真ん中にも向かってグラデーションすることで自然な影に見せる。